デイサービスの職場では、おおむね午前10時から午後4時まで在宅の高齢者を受け入れている。
送迎を行っていない通所介護もあるが、基本的には送迎付きの場合がほとんどで、介護職員が送迎車両を運転し利用者の家まで迎えに行くことから一日は始まる。
午前中に様々なレクリエーションを行い、例えば将棋、折り紙、ゲームや歌など利用者同士で楽しめる時間が図られる。
そして、その間には利用者の希望に従い入浴も行う。
昼食を食べた後は、午後のレクリエーションやリハビリの体操などを行い、おやつを食べた後は、送迎車両で家まで送り届けるといった内容になっている。
一般の通所介護では、介護度の低い高齢者が中心となっており、軽度の認知症の方はいても、重介護の高齢者がないことが特徴だ。
そのため、おむつ交換や入浴介助など介護スキルに自信がないという経験が浅い介護職員でも溶け込みやすい職場になっている。
4時間だけのサービスを受ける方から8時間のサービスを受ける方まで様々だが、基本的にその日の体調や気分に合わせたプログラムを用意していくことになる。
介護職員に求められるスキルは介護技術よりも観察力であったりコミュニケーション能力であるとされるのも通所介護の特徴と言える。
介護保険制度上、通所介護の職員には資格要件は必要されないため、無資格未経験であっても介護職員として働くことができるのだ。
施設によっては教育制度を設けている場合もあるので働きながらスキルをしっかり身に付けることもできる。
介護業界で働いてみたい方は、まずデイサービスの仕事からスタートしてみるとよいだろう。