デイサービスにおいてスタッフ主体の組織作りをすることは離職を防ぎ、やる気を引き出すための重要な取り組みになる。
自分で考えて行動し、結果を出した時に仕事に対して前向きになれるのであって、会社からの指示や命令だけではスタッフは動かず、そのような職場ではリーダーも生まれないものだ。
まずは、サービス向上委員会を設け、課題や取り組みの提案を行うことが大事である。
サービス向上委員会は、管理者以外のスタッフと代表者が直接話をして、現場の課題や取り組みたいことについて提案する場だ。
代表が参加していれば、その場で提案の可否を決定でき、実行するまでもスピーディである。
ほかにも、現場の声を踏まえた課題解決や研修企画などを行い、自分の意見が職場の中で形になるという経験が得られるのだ。
また、初任者研修の講師を管理者やリーダーに限らず全スタッフにチャレンジさせるというのも効果がある。
自分が経験したことや現場で実践したことを人に伝えることで、改めて自分の日々の行動やこの仕事をしている意味を考えるきっかけになるのだ。
また、講師として人を育てることがスキルアップにもつながる。
ほかにも、地域向けの認知症講座の講師を務めるのもよく、地域の人々に認知症や介護を身近に感じてもらい、継続的に行うことでデイサービスの存在を知ってもらうきっかけにすることも可能だ。
初任者研修の講師に同じく普段の経験をもとに地域の人々に伝えることでプロとしての自覚も芽生え、職場での仕事の取り組み方にも大きな影響を与えるので好循環となる。